| 新聞あのね102号 2008年(平成20年)1月発行 1.3地区の条丁目29勝48敗2分 1月1日現在、人口増が「勝」、同減が「敗」、変わらずが「分」 2.雪から逃げるだけが解決策かしら 終の棲家を恵み野と決意した夫婦の心の模様 3.高められるか連帯と協調 救援、支援で新たな地域システムづくりも 4.晴れ間に輝く樹氷が見事 新春の小喜茂別岳に遊ぶ ★ ・ ・ ・3地区の条丁目29勝48敗2分・ ・ ・ ★ 1月1日現在、人口増が「勝」、同減が「敗」、変わらずが「分」 厚別北は8勝13敗、同西が9勝16敗1分、同東12勝19敗1分。3地区全体では29勝48敗2分。条丁目毎の人口推移で減少地区が増加地区を大きく上回っていることがわかった。 ![]() 札幌市住民基本台帳によると、この1月1日現在、厚別区全体では人口は415人減っている。北西東地区でも世帯数こそ271軒増だが人口は50人増で、一世帯当たり家族構成員は2.5人を切っている。厚別北5‐4や同東4‐1のような新築ラッシュ地区を除いて、ほとんどの地区での人口減少がドンドン進んでいる。 中央部に集まる都心回帰、高齢化による戸建からマンションへの移転が要因か。 ☆・・・雪から逃げるだけが解決策かしら・・・☆ 終の棲家を恵み野と決意した夫婦の心の模様 「雪から逃れたい、もう体力的に限界だ。でも本当にそれだけで、厚別北を去ることだけで、これからの生き方を決めていいんだろうか」ー このほど恵庭市恵み野に移り住むことを決めた前平一司(65才)さん、恵子さん(63才)ご夫婦に、その英断を称えながら決断までの心のあり様をうかがった。 ![]() 「それほど深刻にもならずあっさりと決めたんですよ」と前平恵子さん。厚別北2条2丁目の小学校前で長い間文具店タンポポを営んでいた前平一司さんの奥さんだ。 昭和59年12月に三菱地所の勧めで店舗併用住宅(土地63坪)を購入し入居した。主人の前平さんが電機事業に従事し、奥さんが文具店に励んでいた。 そして22年経った昨年、腰を痛め体調不良に陥った一司さんにとって除雪作業は「う〜ん、ちょっとしんどいなぁ、体力的にもう無理かなと感じたんです」となり、とにかく雪のないところ、雪の少ない所への転居を考えるようになった。 移転を考えるようになった、最初の動機は「やはり生活環境の変化が一番なのかな。二人の子供が育ち盛りの頃は簡単には転居と言うわけにもいきませんよね。この厚別北という地域は学校通いの子供達にとっても、また仕事をしている自分達夫婦にとってもとても便利で暮らしやすいところでした。隣近所の皆さんとのお付き合いも楽しかったしホント生活しやすいところでした。もちろんまだ若かったので除雪も苦にはなりませんでしたしね」と二人は語る。 転居のきっかけは、4人から二人だけになった家族構成の変化だと言うのだ。しかし、一司さんが65才を迎え、年金とこれまでの蓄えとでこれからの暮らしのめどが立った。そこで具体的に転居先を今年の夏から探し始めた。 まづは市行政あげて移住者の迎え入れを進めている伊達市を移転先候補の一つに上げた。雪が少なく北海道の湘南とも言われている伊達通いが始まった。 前平さんの調査によると、この伊達市の移住者受け入れ体制というのは、百坪以上の広い土地に住宅と農地を併用させた物件を建設し、まづはそれを購入してもらう。 そして老いては介護が余儀なくされることを想定して、広大な介護施設もあわせて建設し、物件購入者が介護が必要になった場合、その物件を市が売り値で買い戻し、施設入所の費用に充当できるというシステムをとっている。 いわゆる晴耕雨読の生活が堪能でき、さらに老いて介護生活が余儀なくされても、その受け入れ態勢に万全を期しているところが気に入った前平さん。 ところが、大麻にいる恵子さんの妹さんから「なんでそんなに遠くまで行くの。もっと近いところ探したら、、、」と助言を受けた。 また平岸に住む長女夫婦や栄町に住む長男からも「いつか面倒みなくちゃならないだろうから、もっと近くにしたら」との提言も。 自分たち二人の行く末を心配する身内の親切心に触れ「確かに札幌から遠いかな」で候補地の伊達市を保留。 次に温泉付きという白老にも足を運んだ。東京から移り住んだという先輩夫婦からは「いいとこですよ、いらっしゃい」と誘われた。ただこの白老という地は、日常の暮らしで、車がないと買い物一つ出来ない環境にあることが第一印象で、将来の不安材料とみて、ここも保留。 たまたま恵子さんが習っている陶芸教室の中に、恵み野から通っている二人の生徒さんがいて、その二人から「恵み野は雪が少なくていいですよ」とのお誘いの声がかかる。かって恵子さんが気に入った町のひとつとして足を運ん縁のある町であった。 さらに最近住民の間にガーディニングの熱が高まり、花好きの恵子さんに「転居の場所としてはうってつけ」と恵子さんには映ったようだ。 さっそく地元の不動産屋に問い合わせると土地79坪、築 23年のリフォーム済みの家屋物件が紹介される。 妹さんや二人の子供さんからも「恵み野ならすぐ飛んでいける距離」として賛同を得る。厚別北の住居が恵み野の購入価格よりも割り増しの価格で売却できたこともあって来月末までに引っ越す段取りまでこぎつけた。 「私たち二人ともまだ60代前半にあります。新しい地域に移っても、その地域の人たちとの順応性適応性があるんじゃないんだろうか。これが5年10年と経つにつれ、行動力も決断力も鈍ると思うんですね。その段階ではすべての決断も鈍ると思うんです。だから、今、好奇心も持っている今のうちに、移住するなら今、となったんです」と。 これまで住んでいた家を売却し、新たな地で住居を求めるという大胆にして勇気のある行動に出られたのも、まだ若さがあるからでもあろうか。 さらにまた二人の子供さんが将来を心配してくれることに心から感謝の意を宣言する。 「やはり老いて寂しくなった時、身近に身内がいれば力強いと思うんですね。良く子供達には世話になりたくないという人がいますが、私達はそうは思っていませんし、決してそうも言ってもいません。老いて身に不都合が起きた時には、いつでもお世話になるからねと言ってます。 ただね、まだ元気なうちは私たち二人のわがままな暮らしを許して、遠くからそっと見ててねとお願いしてるんです」と前平さん夫婦は笑顔で語る。 そこにあるのはやはり、親と子のたしかな絆。それがあるからこそ転居と言う大英断に踏み切れたのかもしれない。 家族環境、そして自己の体力、気力の変化と供に、暮らし方、生き方というのも再考すべきなのかもしれない。前平ご夫妻に教えられた。 ★・・・・高められるか連帯と協調・・・★ 救援、支援で新たな地域システムづくりも ![]() お互いの健康と美貌を祝して乾杯する森林公園町内会の乙女達 08年1月6日の新年会会場 いざという時、遠くの親戚より近くの他人。ゆえに常日頃からご近所とのお付き合いは大切にすべきだ−という考え方に真っ向から反対する人は少ないと思われる。 相互助け合いをモットーとしている町内会活動も今、様々な活動を通じて、地域住民の連帯と協調をなんとか高めようと励んでいる。 加入会員数2〜3千を誇る 厚別西厚信会や森林公園町内会では、三世代交流行事や子育て支援活動にも力を入れている。 マンションの居住者で構成されている森林公園パークハウス町内会の場合、年々お年寄りの一人住まいが増えていることから、福祉面の充実を促進しながら、何らかの支援の手と模索している 町内会との関わり合いを持つ人を増やそうと森林公園町内会では、部長やブロック長の補佐役として事務局員や副ブロック長を増員し、月一回の役員集会には70名を越す参加者が集まり、様々な問題が提起され活発な議論がなされてはいる。 ただ一方で、面倒なことにかかわりを持ちたくない、お隣り近所の方とのお付き合いも程々でよい、という地域住民間の意識の希薄化という大きな壁のもとに、各地域活動の根底には無力感、閉塞感が漂っていることも事実。 それだけに、真に心豊かな地域コミュニティを標榜して、自分と自分の家族以外の何かのために活動してみたいという機運も芽生えつつある。 天災時の救援活動のシステム化づくりに取り組んでいる人もいる。 またパソコンや携帯電話といった最新技術の活用で一人暮らしの支援ネットワークづくりを練っている人もいる。 既存の組織以外からも地域活動が生まれつつある。 ★・・・晴れ間に輝く樹氷が見事 ・・・★ 新春の小喜茂別岳に遊ぶ ![]() 正月3日、中山峠を越え喜茂別側に下り黒川から真っ白な雪原にルートをとり雪山に挑む。 少雪気味とは言え山スキーでの登り降りには充分なパウダースノーだ。 雲り空の合間から時折り見せる太陽に樹氷が輝く。頂上直下の急登をあえぎながらクリアすると小さな平原となってそこに頂上がある。 寒さもあって早々にシールを外して下降に入る。技術未熟なれど快適に滑れた。今年も元気に健康な日々を送りたい。 前号 トップ 次号 |